
SINCE1925


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つないだ絆で、次の100年へ
つないだ絆で、次の100年へMESSAGE
レッキス工業は、2025年に創業100周年を迎えました。
1925年の創業以来、配管工具の国産化を皮切りに、配管機器業界の発展に貢献してまいりました。
都市ガス、建設業、パイプメーカーなど、業界をリードする多くの事業者様から、新たな配管工法に対応する機器開発のご相談をいただき、そのご要望に真摯に向き合いながら製品づくりに取り組んできました。
そうしたニーズに応える中で、当社としても、常に「レッキスらしさ」を大切にしながら、オリジナル製品の開発に力を注いでまいりました。現場の声や社会の変化を受けて生まれた製品の数々は、これまでにない独自の技術や価値を持ち、多くのお客様にご評価いただいております。
“Made in Japan”の信頼性が世界に広がる中でも、特に日本市場では地震や災害への対応を含め、配管に求められる品質基準は極めて高いものがあります。そうした厳しい環境の中で磨いてきた当社の技術力・対応力・ノウハウは、業界内でも高く評価され、長年にわたってお客様からの厚いご信頼をいただいております。
創業100年という節目を迎え、私たちは「老舗企業」としての誇りを胸に、次の100年もお客様の課題解決に貢献し続けられる企業を目指してまいります。

代表取締役社長宮川 一彦
100周年の歩みHISTORY
当社は、創業以来、配管工事における顧客固有の課題解決と作業の効率化、快適化を目指した製品・サービスの提供を生業としており、特に近年、配管の耐震化に対応した製品の開発・提供で安心・安全な社会づくりに貢献してきたと考えております。
主な製品として、配管用のパイプマシン(鋼管ねじ切機)、各種切断機、水道・ガス用樹脂配管融着機器、銅管工具、ダイヤモンド工具、管内カメラ・管内洗浄機、水圧・満水試験機などがあります。
国内では配管での耐震化という社会的なニーズに応え、配管材料メーカー、ガス・水道事業者との連携により新たな配管工法の開発にも注力し、鋼管の耐震性、耐久性を大幅に改善した当社独自技術の「転造ねじ」や、耐震性に優れたポリエチレン管の施工に必要な融着機器を生み出しております。
また、電子技術の展開により、配管内検査用の管内カメラや、配管内の圧力・水位変動を計測するデジタル式水圧・満水試験器、管内洗浄機など配管トラブルを解消する商品群も強化しています。
地震大国ではある⽇本市場での配管の樹脂化は自然な流れとなり、これまでの埋設鋼管の代替品としては樹脂配管 への置き換えが進められています。因みに、埋設配管として、都市ガス配管では⻩⾊の樹脂管、配⽔配管では⻘⾊の 樹脂管が使われています。これは、樹脂は⼀般的に紫外線で劣化する性質があり、埋設配管なら⽇が当たらないの で好都合というわけです。
樹脂管の場合、管の接続には、電気的に表面を溶かして繋ぐ、融着技術が使われており、 そのための特殊な融着機器が求められました。当社は、1980年代に入り、大⼿配管材料メーカー様や大⼿都市 ガス供給業者様の依頼を受け、対応する機器の共同開発に着⼿し、また、配管材メーカー様から同様に依頼を受け、 様々な配⽔⽤樹脂管対応機器の開発をいたしました。 これからもライフライン確保のため、日々新製品の研究開発を進めてまいります。
2020年、当社の「自動切り上げダイヘッド付き切削ねじ切り機」と「転造ねじ加工機」が、第38号の「建築設備技術遺産」に認定されました。
「建築設備技術遺産」とは、建築設備における空調・衛生・電気・搬送の4領域に関する技術と技術者の歴史的な足跡を示す具体的な事物・資料であって、建築設備技術の進歩・発展において重要な成果を示したものや、生活、経済、社会、地球環境、技術教育に貢献した、または当時を反映する技術遺産である建築設備技術のいずれかに合致するものをいいます。今回の認定は昭和4 年日本で初めてオスタ型パイプねじ切り器の国産化に成功したことから始まりました。
その後自動切り上げダイヘッド付きのパイプマシンが登場したことにより、作業者の経験と勘に頼っていたねじ切り作業は未経験者であっても熟練者と同じ品質でねじ加工ができるようになりました。
更にこの切削ねじ切り機に続いてより良い丈夫な配管ねじを実現するために、塑性加工でねじ加工を行えることができる転造ねじ加工機の量産化にも成功しました。
ねじ部の肉厚を確保できるため溶接並みの機械的接続強度を実現し耐環境性、耐腐食、配管の長寿命化にすぐれたねじ接合の可能性を切り開きました。
チャレンジSTORY
当社の海外事業への取組みは早く、現在、米国、中国に販売・製造会社、そしてタイとインドに販売会社があります。そして、それらの会社を支援する部門と日本から現地代理店の販売・マーケティング支援を行う部門が活動しています。
海外市場においては、北米、欧州には確立した大手メーカがあり、他方、インフラ需要が旺盛なその他地域では、低価格を武器にして中国メーカが跋扈するという状況にあります。そのような中、当社はブランド力を確保した上で、さらに販売を伸ばしていこうと取り組んでおります。

ウイラーレッキス

蘇州レッキス

レッキスアジア

レッキスインド
陸上養殖の多くは、水質の状態の判断が出来ず、魚の斃死が起きてから水質異常を察知する後手の対応となっており、 その経済損失が経営課題となります。水質異常を事前に把握する、「養殖池水質管理支援システムWaterMaster」で水質変動値を遠隔地からも継続的に監視し、陸上養殖の安全性の向上、省力化、効率化を図ります。
また、レッキス工業独自の酸素溶解技術で、水に溶けにくい酸素を養殖水に効率よく溶かし溶存酸素を画期的に維持し続け密度飼い養殖を可能とし生産性を高めます。
「独自の酸素溶解技術+水質管理システムで、高効率な陸上養殖を実現しました」
3要素を基軸とした水質管理システム

絆CONNECTING


共に働く職場づくり
創業以来、障がい者雇用には積極的に取り組み、障がい者の方が安心して働ける会社づくりを進めています。2024年6月現在では、障がい者雇用率は11.46%と高い雇用率を維持しています。
具体的な取り組みとして、社内報告会では聴覚障がい者のために外部に手話通訳を依頼したり、入社員へ社会人として必要な知識の勉強会などを実施しています。これら取り組みの実施内容が認められ、2020年12月に「障がい者雇用優良中小事業主」(通称:もにす)に、大阪府で認定された最初の3社の一つとなりました。今年度も継続しています。
子供たちの笑顔を応援
これからの子供たちのために何ができるかを考え、児童施設への定期的な寄付や、会社行事への招待などを中心に支援を続けています。
近隣の支援学校との交流活動(工場見学の受け入れ、職場実習体験の提供、実習で育てた夏野菜の本社工場での即売会、花育成実習のための場所提供など)、児童施設への支援(各種寄付、本社工場で開催されるサマーフェスティバルへの招待、東大阪ふれあい祭りバザー店への招待)またペットボトルのキャップを全社で回収し、支援団体を通じて世界中の貧困の渦にいる子供たちへ少しでも貢献できたらと願っています。




創業の精神
大正14年8月1日、創業者・宮川作次郎がレッキス工業の前身である宮川工具研究所を創立し、お客様に喜んでいただける配管機械工具の開発に日々努力・研鑽して参りました。
社是「三利の向上」にもあるように、我々は、お客様と社員と社会、すべての人が良い状態でなければ、会社の繁栄はあり得ないと考えています。
三利の“利”とは、商売の利や儲けのことだけをいっているのではなく、広い意味での「利」つまり「ためになること」を意味します。
企業として「お客様の心を捉えるものを造れなければ意味がない」「良い物を造っても売れなければ何もならない」が、創業者の経営哲学であり、お客様の心を捉えるために、どのような努力も惜しまず、全力投球でチャレンジすることが当社の根本精神です。

従業員の声

ありがとう経営の実践
ほめ合う文化をつくろう!の合言葉で始めた社内ネットワークの掲示板「ほめ合える掲示板」には多くのありがとう!の書き込みがあります。
掲示板を立ち上げてから早10年が経過し、今ではレッキス文化としてすっかり定着しました。
もちろん掲示板以外のところでもありがとうの言葉が職場内や職場間で飛び交っています。
仕入先の声
ビジネスパートナーとの共創を目指して
当社では、仕入れ・販売・修理・開発といった事業において、共に未来を切り拓いていけるお取引先様を「ビジネスパートナー」と位置づけています。
私たちは、志を共有し、共に成長できるWIN-WINの関係を築くことを大切にしています。
当社では、主要な国内仕入先様と共に構成する「レッキス協和会」を運営しており、30年以上にわたって継続的な連携を深めてまいりました。
この会では、年1回の総会・講演会の開催、工場見学や研修会の実施、現状の課題や市場動向の共有などを通じて、仕入パートナー様との情報交換と関係強化を行っております。
また、仕入パートナー様からの価値提案や改善提案も積極的に受け付けており、関係部署との直接の面談や協議を通じて、新たなアイデアの実現に取り組んでいます。
お客様の声

主要製品に同梱している「お客様カード」により、お客様の声の収集と提案・苦情など顧客満足度調査を行っています。また、顧客から返送された「お客様カード」にご意見・ご要望があった場合、担当営業部門がすぐにお客様に電話を入れ、内容を確認し、ご意見を直接伺うことに心掛けています。
お客様からのお問合せに対しては「お客様相談窓口(フリーダイヤル)」を設置し、お客様からの質問に、担当の社員ならびに当社の各部門の責任者・担当社員が回答しています。このサービスはすぐにお客様が、答えを受け取れることから大変好評を得ています。また、ホームページに「お問合せメール」コーナーを掲載し、お客様の問合せがしやすい環境づくりにも心掛けています。
レッキス工業 創業伝BOOKLET

~ 「三利の向上」に込められたレッキスの想い ~
レッキス工業 創業伝
レッキス工業100周年の記念冊子です。
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